今週のお題「お気に入りの飲み物」に奇しくも関わる記録
ここのところ立て続けに閉店ラッシュに出会いました。 まず1つめは、娘たちが幼少のころにお世話になった小児科。 温厚で “注射が痛くない”と評判のおじいちゃん先生でした。 引退してもお元気だといいのですが・・・。
2つめは地元のスーパー。かれこれ7~8年前にお隣に競合するスーパーができてしまい、私も気付けば新しくできたほうにばかり行ってしまい、ついにこの3月末で閉店になってしまいました。
さらにコンビニのとなりのお弁当屋さん・・がこちらは改装で5月に復活するとか!
そんな話を職場でしていると、
「そういえば小金井の『くすの樹』も閉店だってね」と職場の上司が・・・
「え~~~っ!」と耳を疑いました!
喫茶店「珈琲館・くすの樹」は東京は東小金井にある老舗の喫茶店。 開店以来40年余になるそうです。 撮影のロケに使われることも多く、ナント!この喫茶店をパクッた喫茶店も登場して、そこがドラマの撮影で使われる・・・なんて事態も起こっているとか(笑)
私たち夫婦も結婚して近隣の武蔵野市にやってきて、子供がいない頃はよく通っていたお気に入りの喫茶店です。
広い駐車場には樹齢1000年以上になる大きな「くすの樹」がそびえたっていて、このお店の由来になっています。
トンガリお屋根の素敵な外観から受ける期待を裏切らない、天井の高い英国風の素敵な店内!
調度品も美しく、2階席から天井の梁を見上げると教会の十字架のような荘厳さすら感じます。
そして、特筆すべきは本館につながって「シャトー」と呼ばれる、中世ヨーロッパの天守城をイメージした別棟があるのです。 ただこちらはグループ利用などでないと入れないようだったので、今まで興味津津でありながら、謎の空間でした。
ロケーション、外館、内装も素敵なのですが、ネルドリップとサイフォンで入れる、世界各国のコーヒー200種から厳選されたコーヒーたちの美味しさも格別!
メニューはブレンドコーヒー、世界のコーヒー、エスプレッソ、アレンジコーヒー、紅茶にソフトドリンクと項目別に何種類も用意され、どれも魅力的で目移りしてしまいます。
デザートも和風、洋風、取り揃えてあり、こだわりのパンを使ったサンドウィッチなども定評があります。
閉店のニュースは口コミで広がっているようで、ここのところ、平日、休日問わず、お店の外に椅子が出るほどのお待ちの列ができています。 まるでファミレスのように名簿に名前を書いて待ちました。
急遽時間ができて、行ってみたのが4月6日の昼下がり、 10組くらい待って案内されたのは、気に入っていつも行っていた2階席。わーい!
ここ数年、菜食を意識して、乳製品も、生成されたパンも、お肉も、カフェインも控えていた私ですが、今日でこの店に来るのは最後となれば、話は別! 今日は解禁日にして潔くしっかり頂くことにしました! こんな日にお店に来るのをガマンしたらストレスがたまってしまうわ! (ナチュラルハイジーンはストレスマネージメントも大切なのです)
BLTサンドとウインナーコーヒー、旦那はカレートーストとウィンナーコーヒーを頼んでしみじみと味わっていただきました。
思えば、数あるコーヒーのうちほんの数種類しか味わえませんでしたが、なかでも【今週のお題】お気に入りの飲み物、イチオシのドリンクと言えば、私はやっぱりウィンナーコーヒー! 久しぶりのクリームたっぷりはキューンと染み入りました。
そして店員さんがお皿を下げに来た時にダメもとで聞いてみたのです。
「シャトーの中を見せていただけませんか?」
すると、意外にも快く
「いいですよ」のお返事!
ドキドキしながら店員さんについていきました。
すると、丸く天井の高い室内には午後の日差しが差し込んで、なんだか外国にでも来たような素敵な異空間でした。
ここでママ友さんとお茶会しようね~なんて言ってたこともあったっけ・・・。
忙しない日常からホッと一息解放してくれる、喫茶店の空間。久しぶりに来ても、変わらず迎えてくれる、安心できる場所でもあり、新婚当初を懐かしく振り返れる思い出の場所でもあるこの空間が、あと1週間でお別れとは、なんとも寂しい限りです。
しかし、思えば、たまたま職場の雑談で閉店のニュースが耳に入り、春休みの家族の予定も立て込む中、「今だ!」っと思い立って来られる時間が作れて、外で待つにもぽかぽかの暖かい気持ちの良い日だったことなど、全て、ラッキーな導きだったのでは?と思えてきて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
くすの樹さん、永らくお疲れ様でした。 いつも素敵な時間とおいしいコーヒーをありがとう!感謝感謝です!
※くすの樹閉店は2019年4月15日まででした。
最後までお読みくださり感謝です!
いつも応援ありがとうございます。